コラム

COLUMN

ノートパソコンの前で電話する女性

40・50代の女性フリーランスが直面する働けないリスク…保険の重要さの認識を

キャリアデザイン

フリーランスとして働くなら、自分で保険や個人年金に加入されることをおすすめします。

フリーランスは会社員と比較すると、厚生年金に加入していない分、万が一のときの社会保障が薄いといわれています。さらに40代を過ぎると親の介護が始まったり、更年期障害を患ったりと働けないリスク要因が増えます。

本稿では、フリーランスの社会保障がどれほど薄いのか、働けないリスクとしてどのようなことが起こりやすいかを解説します。

老後資金が不安という方も多いと思いますが、保険や個人年金で、将来の安定的な暮らしを自分自身で守っていきましょう。


フリーランスを不安にする社会保障の薄さ

フリーランスという働き方を選択する場合、会社員と比べて社会保障が薄くなることを知っておく必要があります。

例えば、会社を辞めたときに失業手当の出る雇用保険や、業務上のケガや事故などを補償する労働者災害補償保険(労災)です。

会社員であれば必ず保障を受けられるこれらの保険に、フリーランスは加入できません。仕事がなくなっても手当はどこからも出ませんし、ケガや病気になってもすべて自己負担で解決しなければならないのです。

また、フリーランスは健康保険の負担額も会社員より多くなります。

会社員の場合、企業を介して協会けんぽや健康保険組合などの健康保険(社会保険)に加入し、その保険料の半額は会社が負担してくれます。フリーランスは、個人で国民健康保険に加入することになり、保険料の全額を負担しなければなりません。

医療費の3割負担や高額療養費制度については、健康保険(社会保険)も国民健康保険も適用されます。しかし、国民健康保険にはケガや病気になったときの傷病手当金がありません。

このようにフリーランスは手厚い社会保障が受けられないことから、万が一の備えが必要です。自分で貯蓄や保険などで対策をして安心を確保しましょう。


40・50代のフリーランスに待ち受ける「働けなくなるリスク」とは?

内閣府は2019年7月、本業フリーランスの数を228万人と推計しています。副業への関心も高まり、実践する人の数も増えているようです。副業で培ったスキルや人脈を活かし、フリーランスへの転向を視野に入れる人も増えていくのかもしれません。 悩む中年女性

フリーランスとして働く人を年齢層別に見ると40・50代の割合がかなり多く、起業家に占める女性の割合は年々上昇傾向にあります。とはいえ、40・50代になると自身や自身を取り巻く環境の変化が起きやすく、働けなくなるリスクが高まることにも注意が必要です。

例えば、加齢によって自身が体調を崩す確率は高くなります。特に女性は更年期の症状が起こりやすいタイミングです。さらに40・50代ごろから男女を問わず、自身や配偶者の親が要介護の状態となってもおかしくないでしょう。

フリーランスは、働けなくなっても手厚い保障がないため、リスクが現実となったとき生活が困窮する可能性もあります。

フリーランスはなるべく早く保険や個人年金などの積み立てを

ご紹介してきたように、フリーランスは社会保障が薄いため、万が一の備えは自分で確保していくしかありません。 積み木と電卓

日本の平均寿命は延び続けており、人生100年という認識もますます浸透してきました。女性の平均寿命は男性よりも長く、2018年に厚生労働省が、87.32歳と過去最高を記録したと発表しています。また金融庁の報告により、老後資金に2,000万円が必要という問題も大きな話題となりました。長い老後を暮らしていけるだけの十分な資金を、どう確保するかについて不安視する声もよく聞かれます。

今の日本の年代別人口構造を見ても、40・50代はもっとも人口が多い層。少子化の影響でこの層が年金を受け取る年齢になる頃には、受け取れる年金額は親世代より少なくなると見込まれています。フリーランスの場合、国民年金のみなので会社員であれば受け取れる厚生年金の上乗せもありません。

賃貸住宅を借りようとしても、高齢になるほど健康リスクや資産や収入の問題で審査に通らない確率が高いようです。特に保証人がおらず、一人暮らしの高齢女性の場合は敬遠されることが多いかもしれません。

これらは手厚い保障を確保できる会社員でさえ抱く懸念点ですから、フリーランスはなおさら収入確保への高い意識が必要でしょう。フリーランスに限りませんが、国だけに頼らない個人による対策が求められる時代になっています。

できるだけ早いうちに、フリーランスでも加入できる保険や個人年金などに入って、万が一に備えておきましょう。ニーズの高まりからフリーランスも対象となる保険も登場しているようです。また、積み立て型の個人年金などで、公的年金を補強も検討することをおすすめします。


おわりに

働き方の多様化が進み、フリーランスという自由な働き方の認知度も上がっています。自由さが魅力のフリーランスですが、社会保障が一気に薄くなる働き方だということも認識しておくべきでしょう。

特に40・50代ごろになると、自身や周りに若い頃とは異なる健康面の変化も起きやすく、働けなくなるリスク要因が増えます。何か起これば、働いて得る収入だけが頼りのフリーランスは生活が困窮する可能性も高くなるでしょう。

フリーランスは、自分の生活を自分で守る意識と対策が必要です。万が一に備え、加入可能な保険や個人年金の活用を、ぜひ検討しておきましょう。