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中小企業こそ福利厚生をアウトソーシングするべき理由とは?

人事・労務

近年注目されている企業におけるアウトソーシング。主に外部リソースの活用や、外部委託など人的リソースの面で語られることが多いのですが、福利厚生においてもアウトソーシングの対象になっていることはご存知でしょうか?
 
アウトソーシングは資金に余裕のある大企業がおこなうものだと思うかもしれませんが、中小企業こそアウトソーシングを活用すべきです。
本記事では、中小企業にこそ福利厚生のアウトソーシングをするべき理由やメリットやデメリットについてご紹介します。


福利厚生のアウトソーシングとは?

福利厚生のアウトソーシングとは、福利厚生サービスを提供している専門会社に自社の福利厚生をアウトソーシング(業務委託)することを指します。
自社で福利厚生をおこなうよりも、幅広いサービスを従業員に提供することができるので、従業員満足度をより向上させることが期待されます。
 
福利厚生自体は、宿舎や食堂といった施設を用意するなど戦前からおこなわれていました。しかしながら、1990年代初頭のバブル崩壊の頃からコストを削減する目的でアウトソーシングされるようになった背景があります。

アウトソーシングにおける福利厚生サービスの種類

福利厚生サービスには大きく分けて2つの種類があり、パッケージサービスとカフェテリアプランに分けることができます。
 
パッケージサービスは従業員の人数に応じた定額制となっており、パッケージに含まれている福利厚生サービスを全て利用することができるサービスです。
パッケージサービスでは従業員数が多い会社であればコストを抑えて幅広い福利厚生を利用可能となるので、福利厚生をおこなっていることを外部へアピールする目的でも導入されているケースもあります。
 
一方のカフェテリアプランというのは、会社ごとにプランに盛り込むサービスを選択し、会社や従業員のニーズにあった福利厚生を従業員に提供する福利厚生サービスです。
パッケージサービスで提供されている既存のサービスでは従業員満足度が低い、利用者が少ないなどの理由でカフェテリアプランを選んでいる企業もあるようです。

プラン 福利厚生内容
パッケージサービス スポーツ施設割引券、レジャー施設割引券、学習支援など
カフェテリアプラン パッケージサービス+自社の福利厚生(食堂や家賃手当など)

福利厚生をアウトソーシングするメリットとデメリット

続いて福利厚生をアウトソーシングするメリットとデメリットについて確認してみましょう。


メリット

福利厚生をアウトソーシングする大きなメリットは、自社でおこなうことのできない幅広い福利厚生サービスを、コストを抑えて運営できる点にあります。

福利厚生サービスを提供している専門会社では、様々な企業にサービスを提供しているので一社あたりの費用を通常よりも抑えることが可能です。
加えて、パッケージサービスとカフェテリアプランのどちらも、専門会社が有している複数の福利厚生サービスを利用できるケースが多いので、費用を抑える効果は大きくなっていきます。

このように福利厚生をアウトソーシングすることで、自社で福利厚生を充実させるよりもコストを抑えつつ、多種多様な従業員の要望にマッチした福利厚生を提供することができるようになります。
また、福利厚生を手厚くすることにより、人材採用時のアピールポイントにもなりますので、企業の採用力向上も期待できるでしょう。

デメリット

福利厚生をアウトソーシングするデメリットについてですが、利用されなくなる恐れがある点と、会社独自におこなっていた福利厚生に対応することが難しいという2点が挙げられます。

福利厚生を導入しただけではなく、実際に利用する従業員のニーズにマッチしているかを継続的に追っていく必要性があります。また、福利厚生サービスの利用促進も重要になります。福利厚生を導入することがゴールではなく、従業員が満足して利用できる状況を目指すようにしましょう。


中小企業こそ福利厚生をアウトソーシングすべき理由

最後に、大手企業よりも中小企業こそ福利厚生をアウトソーシングすべき理由について紹介します。ただし、中小企業といっても幅は広く、IT業界などネット関連産業においては福利厚生をアウトソーシングしている企業も増えており、ここでの福利厚生をアウトソーシングすべき中小企業とは製造業や小売業、サービス業などを指しています。

小売業やサービス業を営んでいる中小企業において、現在でも福利厚生が十分に備わっていない企業が多く存在します。
しかし、働き方改革や「ワークライフバランス」を重要視する傾向が強くなっている影響で、福利厚生に対する重要性が改めて見直されています。

中小企業でも福利厚生を充実させることにより、従業員満足度が向上して離職率が下がることに加え、福利厚生が充実している=従業員を大切に想っている企業であると外部へのアピールにもなりますので、そのメリットは企業にとって大きいのではないでしょうか。
また、福利厚生をアウトソーシングすることによって、中小企業の人的リソースを確保することに加え、福利厚生に対する予算を抑えながら実施することができます。


おわりに

今回は中小企業における福利厚生のアウトソーシングについて紹介しました。
働き方改革やワークライフバランスの必要性が叫ばれている現代において、福利厚生を改めて見直す時代になってきているといえます。
 
福利厚生をアウトソーシングすることで従業員の満足度を上げ、外部に対してもアピールできる手段としても活用できます。企業においては必要性の高いものになりますので、ぜひ福利厚生のアウトソーシングを検討してみてはいかがでしょうか。